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参院選候補予定者も街頭に 都政課題そっちのけ

 「都議選で勝つことが、安倍内閣への信任の1票になる」。自民党公認で再選を目指す女性参院議員(42)は15日、東久留米市都議選立候補者の応援のマイクを握った。都議候補が待機児童問題など有権者の関心の高い都政課題を取り上げたのと対照的に、子育て中の女性議員は安倍晋三首相の経済政策の話題に終始。「皆さんの元にアベノミクスを届けさせて」と訴えた。

 同党の男性参院議員(61)は、閣僚らと共に23区内を巡回。比例代表から選挙区に移る予定のため「住民と近い都議と一緒に回れるのは有意義だ」と話し、有権者の求めに応じて色紙にサインをしていた。

 民主党は、改選を迎える参院議員2人のうち、男性議員(49)が「海江田万里代表より人気が高い」とされる細野豪志幹事長に土日とも同行し、女性議員(60)は都議選女性候補者を中心に応援をはしごする。日中に新宿区のスーパー前で演説した女性は「私たちの生活に毒矢が降りかかってくる」と、アベノミクスを批判した。

 ただ、民主党は国政選では支援を受けている地域政党東京・生活者ネットワークと、都議選では争う立場でもある。競合する選挙区では「気を使いながらの応援になる」(参院議員秘書)という。

 参院選への出馬表明が5月中旬にずれ込んだ日本維新の会の新人立候補予定者(55)は、元民放アナウンサー。比例代表の候補予定者らと都内4カ所で行った街頭演説では司会を務め、経歴をアピールした。「都議選参院選のリハーサルをさせてもらっている」と本人。16日は告示後初めて都内入りする共同代表の橋下徹大阪市長に同行し、知名度アップを図る。