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シリア難民、年内に1000万人超

【ジュネーブ時事】国連などは7日、内戦が続くシリアで人道支援が必要な国内避難民、周辺国に逃れる難民らが年内に人口の半数に当たる計1000万人を上回るとの予測を公表し、国連による人道支援活動では過去最大となる約52億ドル(約4820億円)の拠出を国際社会に要請した。
 難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、シリア国内で居住地を追われる避難民らが年内に約680万人、レバノンやヨルダンなど近隣国に逃れる住民らは約345万人に達すると予測。食料や住居の提供などに必要な費用はそれぞれ14億ドル、29億ドルと見積もっている。
 支援費は日本、クウェート、米国、欧州連合(EU)などが主な拠出国。現時点で国際社会が貢献した今年の支援費は計10億ドル程度(約970億円)にとどまっている。
 エイモス人道問題調整官はジュネーブの国連欧州本部で記者会見し、難民増加に危機感を表明。グテレス難民高等弁務官は「人道支援はシリアだけでなく、地域全体の安定に必要だ」と訴えた。